makoさん、肺腺がん転移...末期と告知「みんなに生きる力伝えたい」
ロックバンド「ヒューマンロスト」のボーカリスト、マコさんは昨年10月、末期の肺腺がんと診断された。既に、がん細胞は腰骨や骨盤、脳などに転移。モルヒネで痛みを抑えながら、アルバム収録やライブなどの音楽活動を続ける。一人息子の響(ひびき)君(3)に「強い心を持つ人間に成長して」との願いを込めて。(文 村島有紀)
体の異変を感じたのは昨年初めから。腰が痛くて接骨院や整形外科、マッサージなどに通いました。でも、治らなくて...。整形外科でMRI(磁気共鳴画像装置)を撮ると、「悪いものがある」。大学病院で検査して昨年10月、「肺腺がんで、ステージ4の末期」と告げられました。腰骨だけでなく、骨盤など10カ所に転移していました。所属事務所を変わった後、3年ぐらい健康診断を受けてなかった。フリーターや自営業の人、自治体のがん検診をちゃんと受けた方がいいですよ、絶対に。
その後、国立がん研究センター東病院(千葉県柏市)に入院しました。既に強いモルヒネを使っても痛くて、歩けない状態。脳にも2カ所転移が見つかったので、とにかくこれ以上大きくならないように、と1カ月入院し、一生分の放射線を頭と腰に当てました。副作用とモルヒネでヘロヘロになりながらもいろんなことを考えましたね。
退院して1週間後にはアルバム「book3」のレコーディングに車椅子で参加。ヒューマンロストは、人付き合いは下手だけど、深い世界観を持つオサム(鈴木磨(おさむ))と、社交的で前向きな私がツインボーカルとして互いのデコボコを埋める形で結成したバンドです。
今回の入院でオサムは、私が尊敬するアーティストや仲間たちに声を掛け、レコーディングの準備をしてくれた。有名なアーティストの方々もアルバム作りに参加してくれました。
私は一人っ子だけど、「百人のきょうだいがいる」って思うほど信頼できる友人や仲間に恵まれています。だから、レコーディングの最中、みんなの顔が見えてきたんです。これまで応援してくれた人や仲間たち、会ったことはないけど病気の人や苦しんでいる人、がんになって不安になっている人...。その人たちのために。ためにと言ったらおこがましいけど、その人の代表として歌わなければと、勝手な使命感に駆られて声を振り絞って歌いました。
1カ月歌えなかったので、細いささやくような声しか出なかったけど、心を込めた。病気になって分かったことがたくさんあるから、それを伝えたくて。
女が40歳を過ぎてロックをやり続けるのは、強い精神力と集中力がいる。車に機材を積んで日本中を回ってツアーをする体力もいる。いろんな場所で、たくさんの人から気持ちを受け取り、また、それを他の場所で伝えることをずっとしてきた。だから、もっと元気になったら、音楽療法士の資格を取って、病院やホスピスで病気の人も元気づけたいです。
4月からはライブも少しずつ再開し、まもなく「book4」を収録するつもりです。
入院中は車椅子になることを覚悟して介護保険の適用申請もした。でも、退院してしばらくたったら、歩けるようになったんです。医者も「生命力かな」と驚くほど。抗がん剤と痛み止めのほか、体に良いといわれるものを自分で選んで続けています。やはり自分の体なので、医者に任せきりではなく自分で責任を持ちたいですから。
息子の響にはまだ何も言っていませんが、私の生きざまを見ることで強い心を持つ人間に成長してほしい。
告知を受けてからずっとビデオカメラを回し、日常生活のドキュメンタリーも撮り続けています。がんになっても元気な自分を見てもらうことでみんなに生きる力を伝えたいから。
家族や仲間たちと毎日笑って過ごすことで生命力が高まります。いとおしい大事な人が毎日どんどん増えている。そんな気持ちでいます。
【プロフィル】mako(まこ) クリーミーマコ。本名・非公開。昭和43年、千葉市生まれ。さまざまな音楽活動を経て30歳で、ロックグループ「ヒューマンロスト」を結成。平成14年、シングル「Yes,I Do」でメジャーデビュー。全国でライブ活動を精力的に行い、昨年は東日本大震災復興を願う「光」をリリースした。今年3月発売のCDアルバム「book3」(ドキュメンタリーDVD付き5曲入り、2100円)で、肺腺がんで闘病生活を続けていること、3歳の長男がいるシングルマザーであることを公表した。
天神整骨院公式ホームページは ⇒⇒⇒
こちらをクリック
熊本市で整骨院をお探しなら天神整骨院まで
熊本市、合志市、菊池市、山鹿市、玉名市、宇土市、宇城市、
益城町、菊陽町、嘉島町、御船町、五東町、味噌天神、大江
腰痛、神経痛、坐骨神経痛、骨盤矯正、五十肩、かたこり、ヘルニア、寝違え、冷え性
むちうち(むち打ち・ムチウチ)、ぎっくり腰、ダイエット 治療なら天神整骨院まで