金メダルは寝て取れ！レスリング五輪代表に「快眠」の援護

2012.07.05更新

金メダルは寝て取れ！レスリング五輪代表に「快眠」の援護

デイリースポーツ 7月5日(木)8時7分配信

日本レスリング協会は４日、都内で、大手寝具メーカーの西川産業とスポンサー契約を結んだと発表した。ロンドン五輪男女代表１３選手は、同社が開発した携帯用マットとオーダーメードの枕をロンドンへ持参。快眠サポートで栄冠につなげる。女子６３キロ級で五輪３連覇を狙う伊調馨（２８）＝ＡＬＳＯＫ＝は「寝心地が良くて腰にいい」と、ぎっくり腰の不安を一掃する武器を得て自信満々。同７２キロ級の浜口京子（３４）＝ジャパンビバレッジ＝は「金メダルを目指す」とＶ宣言した。

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　「果報は寝て待て」ならぬ、「金メダルは寝て取れ」だ。創業４４６年の同社はプロ野球の巨人・坂本勇人、プロゴルファー・有村智恵の眠りをサポート。両者は、遠征先のホテルにマットと枕を持参している。そして今回、日本のアマ競技団体で初めてレスリング協会とタッグを組んだ。

　「快眠メダル奪取作戦」の"仕掛け人"は同協会の福田富昭会長だ。かつて、人気絶頂のクラッシュ・ギャルズを擁する全日本女子プロレスと提携して練習生をアマチュア側に取り込み、女子レスリング隆盛の礎を築いたアイデアマンだ。福田会長は０９年からアスリート用の寝具開発を始めた同社に「レスリングは全身を使うスポーツ。うちでぜひ！！」と共闘を呼び掛け、合宿で"快眠セミナー"を開催している。

　ぎっくり腰で６月の合宿を見送った伊調は「良質な睡眠、栄養、トレーニング。この３つが重要」と、"寝る、食べる、動く"の３箇条で不安を一掃。男子最軽量のグレコローマン５５キロ級代表、長谷川恒平（福一漁業）は「減量中は動きたくないのでベッドの上で過ごすことが多い」と、空腹を睡眠で克服する。同フリースタイル６０キロ級代表の湯元健一（ＡＬＳＯＫ）も「体圧が分散されるので寝心地がいい」と歓迎した。

　枕は、各選手の体形に合わせた約２万５０００円の"マイ枕"をオーダーメード。携帯用マットとともに現地に持ち込み、就寝時はもちろん、試合の合間などに活用させる。浜口は「いつも枕元に柑橘（かんきつ）系のアロマオイルを含ませたティッシュを置いている」と睡眠にこだわる。京子モデルの枕に「天気がいい日は公園の芝生の上でリラックスして金メダルを目指す」と、"最後の五輪"での有終の美を誓った。

　モントリオール五輪金メダリストの高田裕司専務理事は「現役当時、私は減量で眠れなかった」と隔世の感。レスリングはメダル量産が期待される競技だけに、責任を背負う立場として「今も眠れません」と明かす。もっとも、枕効果でメダル量産となれば、五輪閉幕後には、枕を高くして眠れるというものだ。

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