阪神・福原、緊急降板...腰に痛み抹消

2012.06.30更新

阪神・福原、緊急降板...腰に痛み抹消

サンケイスポーツ 6月30日(土)7時51分配信

（セ・リーグ、ヤクルト７－６阪神、６回戦、阪神３勝２敗１分、２９日、神宮）福原、お前もか...。阪神の５番手で登板した背番号「２８」が、腰を痛めて緊急降板。３０日、登録を抹消されることが決定。球児不在の中で、さらに１人を欠いてしまうことになった。大逆転負けで４連敗という現実に、虎投を襲ったアクシデントが、さらに重くのしかかった。

　藪投手コーチは「アクシデントやね。場所が場所だけにね。腰？　そう。ぎっくり腰ではない。トレーナーがあれ以上は無理と判断して（降板した）。（症状は）トレーナーの報告を聞かないと（わからない）」と説明した。患部や症状などの詳細は不明だが、痛みを発症してマウンドを降りたことは事実。虎の中継ぎ陣に、暗雲が立ちこめてきた。

　場面は６－６と追いつかれた直後の八回だった。先頭・畠山を二飛に仕留め、バレンティンを迎えた。その３球目。力を込めた速球がインハイに外れると、顔をゆがめ、右腰を気にする素振りを見せた。マウンドにかけつけたトレーナーと短い言葉をかわし、ベンチへ。自力歩行でロッカーへと入ったが、そのまま試合へ戻ることはなかった。わずか５球のマウンドだった。

　今季は全盛期を彷彿とさせるような直球のキレが戻り、ここまで防御率０・９９と好成績をマーク。貴重な中継ぎ右腕としてブルペンを支えてきた。大黒柱の藤川はリハビリ中。順調にいけば７月３日の広島戦（松山）での１軍復帰も視野に入っているが、まだ安心はできない。そんな中でさらに離脱者が出る。虎リリーフ陣は崩壊の危機だ。

　中日、ヤクルトと上位に連敗したチーム状況に追い打ちをかける福原のハプニング。不安だけが残る神宮の夜になった。

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