がんばろう！日本：第８４回センバツ　智弁、快進撃の序曲（その２止）　逆転の口火、初安打に満面笑顔　山口悠希二塁手　／奈良

2012.03.28更新

がんばろう！日本：第８４回センバツ　智弁、快進撃の序曲（その２止）　逆転の口火、初安打に満面笑顔　山口悠希二塁手　／奈良

毎日新聞 3月27日(火)16時41分配信
　「やってもうた」。約１０日前の練習試合。一塁へへッドスライディングをした際、相手野手のスパイクに左手を踏まれた。寒さでかじかみ気が付かなかったが、ベンチに戻ると血まみれの手袋が目に飛び込んできた。初戦を目前にして負った薬指を３針縫うけがに、ため息が漏れた。
　昨夏の甲子園３回戦、横浜戦前日の練習では外野からの返球動作で右ヒジを痛め、以降の試合で出場機会に恵まれなかった。その悔しさをセンバツで晴らそうと厳しい練習に励んできた分、再び負った夢の舞台直前のけがに落胆は大きかった。
　気持ちの焦りから、抜糸後の練習で力が入り傷口が開いたこともあった。しかし、大学野球でプレーする兄翔さんから電話でかけられた「無理することはない。少しずつ治して、甲子園でベストに持っていけば良い」という言葉に諭された。
　痛み止めを飲んで挑んだ試合では８番、二塁手で出場。腰痛のため大学での試合に出場できない翔さんの分も頑張りたいと試合に臨み、逆転の口火となる左前打を放つなど活躍した。
　試合後は、甲子園初安打に「気持ちいい」と満面の笑顔を一瞬、見せたが、すぐに「勢いに乗って目の前の敵を倒す」と次戦に向け気を引き締めていた。

３月２７日朝刊

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投稿者: 天神整骨院

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